雑誌記事
創価学会、幸福の科学・・・新興宗教広告は震災後のマスコミにとって”干天の慈雨”だ=SAPIO 2011/08/03
『SAPIO』 2011.08.03 ジャーナリスト 沢野竜一と本誌取材班
5月からは創価大学提供のラジオ番組がスタート・・・公明新聞の印刷で潤う社も
創価学会、幸福の科学・・・新興宗教広告は震災後のマスコミにとって”干天の慈雨”だ
「最近やたらと宗教広告が多くないか?」── そう感じている向きも少なくないのではないか。3・11以後、新聞やテレビなどへの広告を自粛縮小した企業が多いが、宗教関連広告はどうなのか。
*
〈創立40周年を迎えた創価大学では、学ぶことの意義や魅力について考える「21世紀大学教育セミナー」を開催します〉
『読売新聞に掲載された創価大学主催、読売新聞東京本社広告局共催によるイベント広告の告知である。7月2日、都内で開催されたセミナーヘの参加を呼びかける内容で、6月中に18回、掲載された。
その主な内容は、読売新聞特別編集委員の橋本五郎氏が「真の教育とは何か」、また創価大学学長山本英夫氏が「創大3つの挑戦!」と題して講演するというもの。
「セミナー開催は昨年11月に決定して、会場の定員1100名への募集状況を見なから、随時掲載したものです。最終の参加希望者は1041名でした」(創価大学広報部)
取材班は『朝日新聞』『毎日新聞』そして読売の大手3紙の東京版をベースに、6月に掲載された宗教関連広告件数を調査した。その結果が左の表である。
朝日は創価学会関連6件と幸福の科学出版3件の合計9件(昨年同月は12件)。前年比でやや減少しているが、これは昨年6月に、幸福の科学の大川隆法総裁が「公開霊言シリーズ」などの著書を1か月間に11冊も出版して広告が増大していたため、相対的に今年は少なくなったことなどが起因している。毎日は計11件と、前年並みだった。
一方、合計26件と、数を大幅に増やしたのは読売だ。”広告増”となった理由は、冒頭で記したセミナーの告知広告を、6月に集中的に18回掲載したためである。広告が増えても、報道の中立性を保てるのだろうか。
「紙面に掲載される広告については、当社の広告掲載基準に沿って審査のうえ掲載しているもので、何ら問題はないと考えております」(読売新聞東京本社・広報部)
なお、読売は昨年4月にも同様のセミナーを創価大学と共催して広告を掲載している。もし今年も4月にセミナーが開催されていれば6月の大量広告はなかったことを.言い添えておく。
沢野竜一【PROFILE】1950年兵庫県生まれ,出版社勤務などを経て93年に独立。社会、経済、スポーツなど幅広く取材。月刊誌や週刊誌を中心に記事を執筆している。


[p26-27]
5月からは創価大学提供のラジオ番組がスタート・・・公明新聞の印刷で潤う社も
創価学会、幸福の科学・・・新興宗教広告は震災後のマスコミにとって”干天の慈雨”だ
「最近やたらと宗教広告が多くないか?」── そう感じている向きも少なくないのではないか。3・11以後、新聞やテレビなどへの広告を自粛縮小した企業が多いが、宗教関連広告はどうなのか。
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〈創立40周年を迎えた創価大学では、学ぶことの意義や魅力について考える「21世紀大学教育セミナー」を開催します〉
『読売新聞に掲載された創価大学主催、読売新聞東京本社広告局共催によるイベント広告の告知である。7月2日、都内で開催されたセミナーヘの参加を呼びかける内容で、6月中に18回、掲載された。
その主な内容は、読売新聞特別編集委員の橋本五郎氏が「真の教育とは何か」、また創価大学学長山本英夫氏が「創大3つの挑戦!」と題して講演するというもの。
「セミナー開催は昨年11月に決定して、会場の定員1100名への募集状況を見なから、随時掲載したものです。最終の参加希望者は1041名でした」(創価大学広報部)
取材班は『朝日新聞』『毎日新聞』そして読売の大手3紙の東京版をベースに、6月に掲載された宗教関連広告件数を調査した。その結果が左の表である。
朝日は創価学会関連6件と幸福の科学出版3件の合計9件(昨年同月は12件)。前年比でやや減少しているが、これは昨年6月に、幸福の科学の大川隆法総裁が「公開霊言シリーズ」などの著書を1か月間に11冊も出版して広告が増大していたため、相対的に今年は少なくなったことなどが起因している。毎日は計11件と、前年並みだった。
一方、合計26件と、数を大幅に増やしたのは読売だ。”広告増”となった理由は、冒頭で記したセミナーの告知広告を、6月に集中的に18回掲載したためである。広告が増えても、報道の中立性を保てるのだろうか。
「紙面に掲載される広告については、当社の広告掲載基準に沿って審査のうえ掲載しているもので、何ら問題はないと考えております」(読売新聞東京本社・広報部)
なお、読売は昨年4月にも同様のセミナーを創価大学と共催して広告を掲載している。もし今年も4月にセミナーが開催されていれば6月の大量広告はなかったことを.言い添えておく。
沢野竜一【PROFILE】1950年兵庫県生まれ,出版社勤務などを経て93年に独立。社会、経済、スポーツなど幅広く取材。月刊誌や週刊誌を中心に記事を執筆している。


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